観光写真日記の最近のブログ記事

三春の桜を訪ねて

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「三春の桜を撮りに行きませんか?」

突然の呼びかけでしたが、菅原部長をはじめ10人の部員さんに参加していただきました。

これは楽しい撮影旅行になりそうです!

 

初めてのオフィシャルではない撮影会の初日は、

残念ながら1日雨が降ったり止んだりの空模様。

そんな空の下でも、「雨天決行」の撮影会に慣れた(?)部員さんたちは、

満開の滝桜や三春町内の桜を前にして、喜んで写真撮っていました。

その後、2日目の晴天を予約して(?)、早めに宿に向かいます。

 

ひなびた温泉宿では、地元感たっぷりの温泉や、

美味しいご飯(と少しのアルコール)をいただいたあと、

翌日の早朝からの撮影に備え、早めに休むことに。

しかし、男性部屋では、遅くまで写真の話で盛り上がり、

僕は、欲しいカメラが、また増えましたよ~。

 

2日目は早朝4時に宿を出発。

みなさん夜明けの滝桜の撮影に向けて、気合十分です。

日の出の時間を迎えて、雲はものすごい速さで流されていきます。

とても寒い朝、みんなで朝ごはんのおにぎりを食べながら、

その時が来るのを待っていました。

 

6時、突然、雲間から朝陽が差し込みました。

その光に照らされた桜たちが、目の前で一斉に輝いています。

もちろん、樹齢1,000年の老木である滝桜も、

満開の花を身にまとい、あたりに光を振りまいているかのようでした。

 

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天気も快晴となり、滝桜を撮影した後、弘法桜や福聚寺桜なども撮影。

三春の桜を満喫して、帰路に着きました。

東京に着いたあとも、三春の桜が目に焼き付いて、

しばらく離れなかった部員さんもいたようです。

 

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最後にもうひとつ。

今回、地元の方とお話しする機会が沢山あり、一様に僕たちが三春の桜を撮影していることに、とても喜んでくれているようでした。

そして、その三春のみなさんの笑顔に、僕たちもこの町が好きになりました。

 

ぜひ来年の春も、みんなで三春の桜や地元の人たちに会いに行きましょうね!

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10/30『札幌観光写真倶楽部』に参加してきました!

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      * * *

「続きを読む」に〈東京観光写真倶楽部賞〉の受賞作品を追記しました!

      * * *


こんにちは!
事務局のオカモトです。

先日、10/30(土)に札幌で行われた『札幌観光写真倶楽部』というワークショップに参加してきました。

といいますのも、
このワークショップには菅原部長が講師として招かれたからなのです!!


この日の札幌は快晴!
台風接近中の東京を早朝に飛び立ってきた私たちは、菅原部長の写真運の強さに改めて感服しつつ、待ち合わせ場所に到着です。

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粒子の細かい秋の光に満ちた青空!


札幌商工会議所さんが主催する【さっぽろ広域観光圏1ダースツアー】の一環として行われたこのワークショップ、我が『東京観光写真倶楽部』からは、部員の大和久さんと事務局メンバーが参加してきました〜

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ワークショップは
今まで東京観光写真倶楽部でも何度か開催している『上を向いて歩こう』と同じ形式で行われました。


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10:00 北海道庁赤レンガ庁舎前集合
       ↓
      撮影レクチャーの後、各自市内を撮影
       ↓
13:00過ぎにサッポロビールガーデングリルに集合〜昼食
       ↓
      サッポロビールクラシックルームにてスライドショー鑑賞と各賞発表

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この日は、道内各地から、合計26名の参加者が集まりました!

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そろそろ集まったみたいで〜す


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つものように参加者の皆さんに説明する菅原部長


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「紅葉は逆光気味に撮るとキレイですよ!」


解散した後は
菅原部長と一緒に撮影しながら歩くチームと
自由散策するチームの
二手に分かれて観光しました。


普段は
段取りのことや、ご参加の皆さんのことなどを気にしつつ・・・の事務局メンバーですが
この日は、いち参加者になりきって、撮影会を楽しみました!!



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札幌観光を満喫中(笑)


撮影を終えた後は
菅原部長による参加者全員の写真のセレクトとスライドショー作成を待つ間、
サッポロビールガーデングリルにて昼食です。

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じゃじゃ〜ん! 本場のジンギスカンだぁ!

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お疲れ様で〜す☆


食事の後は
サッポロビールの歴史をガイドしていただきつつ見学です。
(なんと試飲付き♪)

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さあ、準備が出来たようです!!


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菅原部長、セレクトお疲れ様でした!



菅原部長の労作、スライドショーを鑑賞します!








スライドショー鑑賞中、
参加者の皆さんから「おお〜〜〜」という声が何度も何度も上がっていたのが印象的でした。



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撮影してきた光を、再び"光"として鑑賞できる瞬間です。



また、スライドショー鑑賞後、参加者全員に感想を伺ったのですが、
みなさん、とても楽しんでくださっていたようです。


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サインのために菅原部長の著書をご持参された参加者のお二人(姉妹だそうです)



最後に
〈サッポロビール賞〉の受賞写真が発表されました!

櫻井陽子さんの、この写真です!!

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おめでとうございます!!


そして
当日発表できなかった〈東京観光写真倶楽部賞〉は
追ってこちらのページで発表致します。

お楽しみに〜☆


  * * *


・・・と、このように、
参加者全員が秋の札幌観光を心から楽しんだ『札幌観光写真倶楽部』でした。


菅原部長、主催者の皆様、本当にお疲れ様でした!!



複雑なレトロ色(2)

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市内にある織物工場跡に行ってきました。
青梅は夜具地やタオルなど織物によって繁栄を極めましたが、いま往時の「よすが」を見つけるのは簡単ではないかもしれません。

映画看板にしろ、昭和レトロにしろ、様々な「町興し」は青梅の歩んできた歴史と矛盾するものではありません。ただ、その仕掛けとは少し時間の流れがずれたまま、「よすが」は息をひそめて残っています。

写真の建物のある敷地には、かつて織物の研究に使われた棟があり、百人からいた職員の事務棟があり、大勢の女工さんたちのための広い更衣室棟がまだ残っています。そして写真の工場があります。外から見れば、紡績・織布工場に特徴的な「のこぎり屋根」の建物です。

青梅の町の姿を残したい、という思いを持っている人はこの地に多くいますが、この工場跡もいつかは整理され、違うものに姿を変えてしまうかもしれません。常にそうした時代の流れのなかにこの町はあります。

ところで、青梅で続いてきた、そしてもっとも有名な織物会社は「梅花紡織」です。その後社名ともなった「ホットマン」というブランド名で見知っている方もいるかもしれません。町にひしめいていた繊維関係の会社の多くはなくなくってしまいました。もはや青梅が「繊維の町」であったと認識されることはないのかもしれません

こうした現実の中で、いまも往時を偲ばれるこの土地と建物が守られていることが、私には奇跡のように思われました。

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続けること

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先日(2/7)僕のバンドのライブがありました。

今日は僕のバンドの話ではなく、ご一緒したバンドの話です。


今回は、うちのボーカリストがMixiで知り合った方がやっていらっしゃるバンドとのジョイントライブで、そのバンドのメンバーの平均年齢なんと55歳!

学生時代はタワーオブパワーなんかのカバーをしていてかなりブイブイ言わせてたらしい、実力派の9人編成のバンドで、今はそのテイストを残したファンキーなオリジナル曲をやっています。

オフステージでは結構ただのおじさんだったりするのですが(すいません^^;)、いざステージ衣装に着替えてステージに立つととにかくアツい!

当日のリハで初めて聞かせてもらったのですが、楽曲のクオリティ等、すっかり圧倒されてしまい、こっちも負けてられない!と気合いが入ったのか、おかげさまで自分たちのバンドもかなりいいパフォーマンスをお見せすることが出来ました。

打ち上げでもお互いの好きな音楽や機材の話になるとまるで子供のように楽しそうな顔をするんです。


学生時代にバンドを結成し、それ以来ブランク等もありながらメンバーの出入りはゼロ。

35年も同じメンバーで変わりなく続けられるって本当にすごいことです。

その積み重なったものが音となって現れていました。本当にカッコ良かったです。


ライブに来てくれた僕の友人のひとりが自分のブログで、継続することって始めることより大変なこと、って書いてくれていました。

本人たちにしてみれば、楽しいから続いてるだけだよ、って言われるのかもしれません。

僕は今のバンドに加入してまだ3年とちょっと。

あと35年は無理だけど、体が動く限り続けたいと思ってます。


たとえどんなことであれ、そのことが心から楽しいって思えることが大事なんだと思ったりします。

だからチャレンジはするけど無理はしない。


2010年 明けましておめでとうございます

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新年明けましておめでとうございます。

昨年は倶楽部にとっても、特別な試みの年でした。
今年はそれをより発展させて、
もっともっと楽しい倶楽部に皆さんと一緒にしていきたいと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。

背景、ボリビアより

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今、ボリビアのラパスという街にいます。
旅に出る前は、その存在さえほとんど知らなかった国でした。

富士山より高い場所に、まるでインドの街角のように人がごったがえし、
ある人はモノを売り、ある人はモノを乞います。
色とりどりの花や果物を扱う露店の横で、リャマのミイラが飾られています。
埃っぽく混沌とした空気が街を覆っております。
こんなに歩きにくい街はないかもしれません。高地な上に、街がすり鉢上になっているためとても勾配があるので、ちょっと歩いただけで息が切れます。歩道は無数の商売人が塞いでしまっており、一方車道はというと絶えず膨大なミクロバスが行き先を告げながら爆走してきます。
この街は首締め強盗が多いらしいのですが、締められる前にたいていの観光客は息切れしている状態ですから、多いのもちょっと納得です。さすがにカメラを取り出す時は注意が必要なので、あまり写真は撮っていません。でも、不思議な魅力のある街です。なんだか妙に人間くさい街だからかもしれません。
ここもあと数日しかいませんが、もう少し探索してみようと思います。

ペルーとボリビアは文化的も非常に似た国ですが、
バスで走ってみるとだいぶ雰囲気が違うことに気づきます。
ペルーは国をあげて観光収入を確保しようという意思が感じられ、
それなりに国土をきれいに保っていますが、ボリビアはもっと
いい加減というか、テキトーな感じ。国土の至る所にゴミが落ちています。
生活ぶりもペルーよりもさらに貧しい感じです。けれども、ペルーに負けず劣らず、自然がダイナミックで素晴らしい。ここラパスからも遠くを見ると雪を被った、雄大な山々が垣間みれます。

行く先々でいろんなお友達ができました。コパカバーナという港町では元外資系証券会社の日本史好きイスラエル人と、クスコではフランスのお世話好きなおしゃれ老夫婦と、同じくクスコでは村上春樹好きのドイツ人カフェオーナーと、マチュピチュでは世界貿易機構に勤めるサッカー好きと、太陽の島ではウルグアイのファンキーなファミリーと、それぞれ出逢うことができました。
もちろん、日本人の方にもたくさん会います。実に多くの日本人が、南米を旅をしていることに驚いています。女の子で一人で回っている人もとても多い。たくましいですね。
旅人同士目が合えば挨拶を交わしたり、ちょっとした会話をするのがなかなか楽しいです。

そんな感じで、元気で今日も旅しています。もう今年もあとわずかですが、みなさんお身体には気をつけてよいお年をお迎えください。
最後にほんの少しお知らせなのですが、僕がやっているバンドの新譜がこのたびAppleのitunes music storeで発売されることになりました。それにともない過去の作品も取り扱っていただくことに。ベリーアマチュアで申し訳ありませんが、もしよかったらお時間あるときにでも聴いてくださるとうれしいです。詳細は、コチラまで。

ではでは、みなさま。
少し早いですが、メリークリスマス。そして、よいお年を。

ジジバカの一年

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D70_106005.jpg我々には二人の娘がいて数ヶ月ちがいで結婚し、昨年、またも申し合わせたように、8月と11月にそれぞれ女の子を出産した。短期間のうちに、二人の孫娘に恵まれることになった。我が家で産後一ヶ月余りいたこともあり、たくさんの写真を撮った。寝ている時、泣いている時、母親に抱かれている時、そのいずれのしぐさもすべてがかわいく見え、写真を撮り始めるとなかなか終わらない。何年か前に流行った孫の歌の冒頭の歌詞がそのまま当てはまっている自分がそこにあった。娘が自分の家に戻った後も、我が家に遊びに来るたびに、また、なにかと理由をつけて娘の家に行き、レンズを向けた。

 

通常は、撮った写真は2,3回の削除を繰り返し、残しておくのは3割ぐらいだが、孫を撮るとどれもがかわいいので、なかなか削除できず、そう大きくない私のPCのハードディスクの残容量も見る見る少なくなってきた。

以前から、孫が生まれたら、写真集という形で孫の成長を残したいとかねがね思っていた事もあり、妊婦姿を含め誕生から、一歳のお誕生会までを一冊にまとめた。一人目のは8月に、二人目は11月に完成した。だが、この作業が以外にも大変であった。何百枚、いや何千枚の中から選ぶことが、である。

 

やっとできあがった写真集はせいぜい10数ページで50枚ほどではあるが、それぞれの孫の一年の成長がはっきりと写っていて、その孫を取り囲むみんなの愛や、やさしさや、よろこびや、いつくしみ等がぎっしりと詰まっているのが感じられて、おもわず見入ってしまう。ほとんど自己満足の世界ではあるが。でも見終わった後は不思議になにかエネルギーをもらったような気がする。

写真集のタイトルは、それぞれの孫の名前の一年としたが、一方、私にとっては、孫という宝物が放つ「光」を、下がる目じりで「観」てきた一年で、さしずめ、親バカならぬ、「ジジバカの一年」と言えようか。今後とも、このバカぶりは衰えそうにもない。

ルアンパバーンの光

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ベトナムのハノイからプロペラ機で1時間あまり。着陸態勢に入った飛行機の窓からのぞくと、そこに見えたのは小さな町明かりでした。

 

ルアンパバーンはラオス北部にある人口2万人あまりの町。1995年に町全体が世界遺産に登録されています。

80以上あるという仏教寺院もこの小さな町の中に建てられているので、ぶらぶら歩きながら見て回ることができます。

それでも雨季のラオスはかなり蒸し暑くて1日歩き回ると、汗ダクダク足ガクガクになりますが(笑)。

 

町の真ん中にあるプーシーの山に登って夕陽を待ってみたものの、地平線に見える雲に太陽が隠されてしまったので、早めに山から降りて夕食をとることにしました。

メコン川の岸辺にあるレストランに入って、ラオスの国産ビール「ビアラオ」を飲んでいると、ふと空がほの明るくなったのが分かりました。

 

メコン川の向こうに見えたのは、雲の合間から空に向かって差している夕陽の光でした。

この旅行中、東南アジア独特の色や光に接してきましたが、この日の夕闇の空に見えた光は、とても特別で幸運な時間だったと感じています。

 

 

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200909271236000-1.JPG雲が多いけど、時おり雲のすき間から陽がさす日曜日。
散歩ついでに近所の神社をお参りする。境内に入るとゆらゆらと揺れる木漏れ日に優しい気持ちになる。ギラギラとしてエッジの効いたのとは異なる心持ち涼やかな印象の光。季節はボチボチと秋。

お参りを追え、静かな日曜日の住宅地を眺めながら歩いた。
散歩の帰り道、いつもの八百屋をのぞく。青森産の蕪が安い。虫喰いのある葉やツヤのある白い表情に惹かれて三つほど買う。この時、どんなふうに料理して食べるかは、まったくのノーイメージで、食べるためというよりも、ただただ蕪のその姿にすいこまれて買ってしまった。

三つの蕪の入ったビニール袋を手に歩く。いい買い物をしたと小さな満足感をもって手もとの袋に目をやると、袋からはみ出た葉に、ハート型の虫喰い穴をみつける。

ハート型というのは思いがけずみつけると嬉しい。
そしてこのハート型の穴が、確かにこの蕪が畑の土に生えていて、その蕪の葉をかじる虫がいたことを実感させてくれた。そのことに、とてもささやかな温かい気持ちになった。

そのとき写真に残そうとふと思う。でもカメラを手に持ち、構えて、あれこれしているうちに、このささやかな温度が風に消えてしまうような気がした。
この時だけでなく、そんな気持ちになることは多い。そして、たいがい写真を撮らずに終わる。ちょっとだけ後悔する、しないこともある。

ただ目の前のささやかな温かさに寄り添っていたいと思うことがある。自分という存在を消して観ていたいと思うことがある。
そして、そんなふうにいろんなささやかな温度や光を写真に撮れたらいいなと思う。自分の気持ちと自分を消したい気持ち、矛盾もあるし、うまく言えないけどそう思う。

今は、そんなふうには撮れない。いつかは、撮れるだろうか?どうだろう?
そんなことを思いながら、次のおいしい出会いが楽しみ。

複雑なレトロ色

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青梅には20年ほど前に越してきました。越してからしばらくは都内に通勤していて寝に帰るだけでしたが、仕事場が青梅に移ってからだんだんと地元を歩くようになりました。

青梅駅周辺は「昭和レトロの町」をキーワードに町おこしをしています。旧青梅街道沿いの商店を中心に色鮮やかな映画看板が掛かり、ポスターが貼られ、いくつかの観光客向けの施設が開かれています。これはかつて繊維産業によって繁栄を極めた町へのノスタルジーでもあって、昔は映画館や撞球場、料亭をはじめ飲食店が軒を連ね、多くの芸者衆を抱えた歓楽街としても賑わったそうです。残されている往時の写真には、町おこしを施された今の姿に通じるものがあります。

地形的には奥多摩の入口に位置していて、青梅駅まで来ると北に永山丘陵が迫ります。平地は少なく、駅から南へ百メートルも歩くと後はどの道をとっても多摩川の河原まで長い下り坂になります。道はむかしのままで、うねうねと曲がり、細い路地が隠れています。そこに多くのお寺や神社が、一時より減ったとはいえ商店・飲食店が、そして住居がひしめいて建っています。

子供の頃を彷彿させてくれる商店や家屋、町並みが残る昭和レトロの町ではありますが、古い姿のまま継続していくのは困難なことです。真新しいビルやマンションも建てば空き地もあります。閉まった切りの商店もあります。

「いつまで続けていけるか、分からないねェ」
昔から青梅で商売をしている人に「この先」を聞くと、よくこういう答えが返ってきます。ただ、それが決して暗い響きにならないのが青梅らしいところです。青梅は再開発に距離を置きながらも、ゆるやかに、しかし確実に流れ続けている時間を受け入れながら、その行く末を見極めようとしているかのようです。

町おこしのレトロな演出を取り囲むように、現在進行形のレトロな町が広がっている青梅。これからもずっと撮り続けていきたい町です。

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http://iwanon.cocolog-nifty.com/

切なさに、似ている。

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先日、久しぶりに実家へ帰った。

昨年末で退職した父は、毎日が趣味や家庭菜園に忙しいらしく、
サラリーマン時代より身体がだいぶ絞られたみたいだった。
でも、髪の毛も一気に白くなっていたのには驚いた。
きっと、いろんなものから解放された証なのだろう。
結婚46年目で、今ようやく夫婦水入らずのゆっくりした時間を
過ごしている父。「昨日もお母さんとジムで泳いだんだ」と自慢げに話した。


僕がこの世で一番撮りたいものは、父と母の写真だ。
でもこの世で一番撮るのが難しいのも、もしかしたら父と母の
写真なのかもしれない。

空気のように、いつだっているのが当たり前だった両親。
団らんの席でカメラを持ち出すことが、どうも自然にできない。
写真を撮ることが、何かの意味を持ってしまうような気がする。
このありふれた光景をいつか懐かしむことになるであろう、
未来の自分を想像しすぎてしまうのかもしれない。

姉夫婦が10年ほど前に結婚した時の写真がついこないだ出てきたので、
この日はアルバムにして持参していた。
ふたりの子供である甥(9歳)、姪(7歳)は「ウエ--ッ」と照れながら
茶化していた。当の本人たちは「今さら持ってこなくても」と、懐かしむよりも
戸惑いの色を見せていた。

おしゃまな姪は、自分のママ(姉)の花嫁姿を何度も見返していた。
「やっぱり女の子だから興味があるんだろうね」と父。
きっとあっという間にお嫁に行くような年齢になっちゃうよねという
話になったとき、ふと姉が「お父さん、メイ(姪の名)の結婚式まで生きて
もらわなくちゃね」と口にした。父は笑いながら、「そうだなあ、どうかなあ」と
少しうれしそうに孫を目にして言った。僕らは笑った。

幸せと切なさはなんだか近い。
そして、写真はそこにいつも横たわっている。

今度実家に帰る時は、ライカと三脚を持っていこうと思う。




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写真を撮り始めて嬉しかった事

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おばちゃんの蘭.jpgこんにちは部員の松浦です。
今日は私が写真を撮り始めて嬉しかった事を書きます。

私が勤めている会社には贈り物でしばしば植木が届きます。
会社のお掃除をしてくれているおばちゃんがその植木をたいせつに育てていてその成長を見るのが楽しみのひとつになっています。
ある日おばちゃんが育てている胡蝶蘭が咲きました。その花のたたずまいがとても美しくかわいかったので写真に撮りました。出来上がった写真を見たらなかなかいい感じに撮れていたのでおばちゃんに写真をプレゼントしました。
おばちゃんは自分が育てた花を写真に撮ってもらったのが初めてだと言ってとても喜んでくれました。
それから私はおばちゃんが育てた花を写真を撮ってはプレゼントをしていて、おばちゃんはお礼にとお菓子や自分で育てた花や苗をくださり、すっかり仲良しになりました。
写真がなければこんな出会いもなかったと思います。
写真と美しい花がとりもったイイ話ーサー(パクリです笑)でした。

日々の写真

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2009-08-21 12-32-53 (1).jpg
皆さん、こんにちは。部員の野田です。
まだまだ暑い日が続いていますが、いかがおすごしでしょうか?
僕はなんだかんだで未だ夏休みらしい夏休みはとれておりません。

きょうは、僕のプライベート・サイトをご紹介させてください。
最近では日々の写真のアップはFlickrが中心になっていますが、
実は数年前から自身のサイトにて少しずつ写真をアップしてきました。
日記や、好きな音楽のこと、LIVE写真などのページもあります。
つたない写真と文章ですが、暇なときにでもよろしかったら覗いてみてください。

サイト名は " Silent Cafe "です。

次回の撮影会は仕事がはいってしまい、参加できそうにありません。残念です。
部員のみなさんの素敵な写真を楽しみにしています。
では。

フィラデルフィアからの一時帰国

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gin.jpg皆さん、初めまして。普段はフィラデルフィアから写真を投稿させてもらっているいとうつよしです。

今東京に滞在中で、来週アメリカから来るAndrea Modicaという女性写真家と共に大阪にある写真専門学校で行うワークショップをコーディネイトする為の一時帰国です。

他にはThe Printsの久保さんと一緒になって、プラチナプリントやティンタイプのワークショップやワシントンDCにあるLibrary of Congressのキュレーターと一緒になって行おうとしているプロジェクトの為、京都の便利堂などを訪れる予定になっています。

その傍ら8x10を担ぎ東京の風景を撮影し、来月の10日には石川県の珠洲までお祭りの撮影に行くなど、時間がある限り撮影をする予定です。先日も久保さんの用事がてらに寄った横浜の町を撮影してきたところです。

この頃はフィラデフィアから1時間位のところにある湿地帯で風景の撮影をしているのですが、今回は東京で町と人を中心にして撮影したいと思っています。

今回は運良く撮影会にも参加できるという事で、皆さんに会えるのを楽しみにしています。プリントなんかも持参しますので、色々写真についてお話をしましょう。よろしくお願いします。

ではでは
つよし

決定的(大失敗の)瞬間

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『東京観光写真生活」


とてもすてきなタイトルですね。

こんな記事でいいのかとも思いますが、先日の大失敗のお話。


いつものように駅で写真を撮っていると、逆光気味の光線の中、遠くのプラットホームで

カップルが時刻表を覗き込んでいる姿を発見したのでカメラを構えました。

すると手前のプラットホームを男の子が画面にカットインするように歩いてきました。

これはますますいいなと思い、カップルの手前くらいまで進んで来たところでシャッターを

切ろうと思って構えていたら、力んでいたのか、焦っていたのか、思いがけない早いタイミングで

シャッターを切ってしまいました。

もちろんその場で「ああ、大失敗!」と分かりました。


現像してみて、男の子の影は綺麗に出ていますが、奥のプラットホームの自販機と男の子が

完全にかぶってしまっていて、せっかくのお膳立てが台無しのカットとなってしまいました。

あと1秒ちゃんと待てていたらすごくいい写真になったはずなのに・・。


ものすごく悔しいので、これをプリントして、これからの教訓と戒めにするために

部屋のよく見える場所にこのプリントを貼っておくことにします。