いよいよ2ヶ月を切った、東京観光写真倶楽部初の写真展『わたしの東京』。
さまざまな部員が、それぞれの専門分野を生かしながら準備に関わっています。
あれ?この感覚どこかで?と思ったら、学生の頃の文化祭の準備に少し似ている
かもしれないなと気づきました。
なんというか、このザワザワした感じは嫌いではありません。
思えば、もともとの企画を考えたのは、ちょうど1年ほど前。
この写真展を含め、いろんな企画がカタチになり始めているのは、なかなか感慨
深いものがあります。これも、部員のみんなが力を合わせて取り組んでいるから
こそですね。今回の写真展自身も、それぞれが地道にシャッターを切ってきたから
ゆえに、そもそも実現できるわけですから。今あらためて、この倶楽部の可能性を
感じています。
とはいえ、写真展に関してもまだまだクリアしなければならない問題がてんこもり。
気持ちとしては、「全員野球」ならぬ「全員写真」でこの難局を乗り越えたいところ
ですね 笑。
僕自身関わってみてまずびっくりしたのは、写真展ってすごくお金がかかるんだなあ
というあたりまえのこと。会場のレンタル費、展示スペースの設営費、運搬作業費、
作品のプリント費、作品のフレーム費、告知チラシ印刷費・・etc。
もちろんこれらはなんでもいいわけでなく、お客さんに気持ちよく観ていただくためには
当然クオリティも大事。でも予算は限られている、というジレンマと絶えず葛藤するわけです。
・・・ここだけの話、一応参加者は一定額の参加費を払うのですが、トータルで考えると、
全然「真っ赤っか」なんです。もうドキドキものですよ〜。
でもそこは御協力いただいている方たちの善意に、大きく支えられているのです。
今進めているクオリティのものを普通にやろうとしたら、少なくともあと2〜3倍の
お金がかかるでしょう。もちろん、お金だけでなくて、そこにはなかなか見えづらい
「時間」というものも別に注がれています。いろんな人が頭を悩ませ、知恵を絞り、
せっかくだからいいものを作ろう!という情熱を傾けてくれているからこそ、
僕もこうして写真を展示することができるんだ、という事実に感動します。
やはり、モノを動かすのは、最終的に「人」なんですねー。
僕自身、とても残念なのは、この写真展を最後まで見届けられないこと。
実は、来月頭よりかねてからの夢だった「世界放浪の旅」に1年間出ることになりました。
もう数年前から計画が進んでいたとはいえ、やはりタイミング的にちょっと微妙だなーと
悔しい思いです(個人的には夏ぐらいに写真展を実現したいとこだったのですが・・)。
なんだか中途半端になってしまって、申し訳ない気持ちで一杯です。
でも、来場してくださったお客さんが、「来てよかった」と思ってもらえるような写真展に
なる予感がしますし、そうなるように今後もますます部員のみんなが力を合わせて取り組んで
くれると(勝手に)期待しております。
どんな「東京の塊」が浮かび上がるのか、今から本当に楽しみです。